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新婚旅行の行く先は
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スケジュールの立て方、シーズンによる行く先
晴れがましくもあり、また窮屈だった結婚式を終わって、いよいよ、ハネムーン。新しい人生の門出の夜をどこに過ごし、どんな景色を見ながら、これから築いてゆく新家庭の設計図について語り合うかー新婚旅行のじょうずな楽しみ方とコースとを、日本交通公社の鈴木重忠氏にいろいろとお尋ねしてみました。
(1)スケジュールの立て方
二人を結ぶ縁結び・・・戦前の新婚旅行といえば、出雲の神さまへのお礼詣でとして、出雲大社へ行くか、伊勢神宮へ参拝というコースが多かったようです。しかし、今では、ご人っきりの旅行を大いに楽しんで来ようという、観光旅行が普通になっています。バスつきという新婚向きの旅館のへやを予約しておき、有名な温泉地や観光地を泊り歩くというのが、いちばん多いケースなのではないでしょうか。といっても、シーズンならば、志賀高原や蔵王にスキーに出かけたり、軽井沢や山中湖でろケートをしたり、北アルプス穂高の山上へ新婚旅行したり、大和の史蹟めぐり、伊豆や箱根のサイクリング・ツアーを試みるというカップルも、決して少なくはありません。
また、最近流行のドライブ・ブームにあやかって、運転免許証をお持ちの方なら、自家用車や、白ナンバーのドライブ・クラブの自動車を借りて、二、三泊のハネムーンに出かけるというのも、あながち海のあちらのお話とばかりはいえなくなっているようです。いずれにしても、格式ばった大仰な結婚式をする例はだんだん少なくなってきました。
結婚式はできるだけ費用をかけず、簡素にして、新婚旅行のほうに費用をまわし、豪華なハネムーンを楽しもうとする人々が多くなっているのです。しかも、新婚旅行に出かけたら、スケジュールをゆったりと組んで、ゆっくり休養をとろうと考える人もないではありませんが、大部分の人が、ふだんは行けない大きなスケールの旅行をしたいという希望をもっているようです。
確かに一生に一度のチャンスですし、いとしい背の君との記念すべき旅ともなれば、ふだん行きたいと思っているところを希望するのは、毛っともだという気がするのですが、そうかといってあまり大きなスケールの旅行はおすすめできないのです。
というのは、結婚式につづいての緊張の連続で、花嫁さんは身心ともに疲れはてていますし、新生活に慣れようとするお互いの気持の上での努力が、やはり長い旅行では負担になってきましょう。また、お二人の間がらや気持の上での親しみも、その深さにいろいろな程度があるものです。
やはり、新婚旅行は、普通の休暇をとっでの旅行とは違います。たとえ、どんなに旅慣れた人でも、ふだんの旅行に比べて、ずっとゆったりとしたスケジュールを立てていただきたいものです。
(2)シーズンによる行く先
もとは結婚シーズンというと、秋の十月から十一月、ことに十一月は全国の神さまがみんな出雲へ集まって、縁結び会議をするので、各地の神社に神さまがいなくなる神無月(陰暦十月の異称)といわれていたぐらい。それでシーズンによって、新婚旅行の行く先を考えるということも割合に少なかったのですが、今では、特別に結婚シーズンといえるものはなくなってしまったようです。
たとえば、とこに厚生統計協会というところで調べた昭和三十四年度の全国婚姻件数の概算表があります。この表は概算なの圏で、正確な件数ではありませんが、大体の傾向はわかりましょう。いちばん婚姻件数の多かった月は、五月。次に四月、十二月、三月、十一月、二月といった順になるようです。
かつてのシーズン十一月は、これで見ると第五位となってしまっています。しかし、この五月がトップというこの年の順位には、ちょっと注釈がいるようです。というのは、この四月には皇太子のご成婚があり、全国がご成婚ブームにわき返り、われ屯われもとこのごろにあやかり結婚をする人たちが多かったこともあるからです。
ただ、これでも知られることは、今は特に結婚シーズンというものがなくなり、一年をならして、どの月にも結婚式があり、新婚旅行に出かける人たちがいる、ということ。そこで、新婚旅行の行く先を考える場合にも、シーズンによって選ぶことがたいせつになってくるわけです。
観光シーズンというのは、その季節が、その地方の旅行にはいちばんよい時期で、列車、バス、汽船などの乗り物も、他のシーズンよりは増発されているのが普通です。しかし、この時期は、それぞれの地方を訪れるのに、いちばんつこうがよいわけですから、観光客も多いことになります。団体、個人と亀に訪れる人が多くて、観光ラッシュに菰るのが普通です。そこで、そのシーズンの盛りを避け、多少はずした月にその地方に行くのが、旅行じょうずともいわれます。
シーズンの盛りほどには、風景、花や紅葉の美しさは見られないかも知れませんが、ラッシュの人波にもまれる不愉快さは味わなくてもすみましょう。ただ、このとき気をつけたいことは、暖かい地方では、この観光シーズンをはずしても、さほど不便はないのですが、このシーズンが短い北海道などでは、列車の本数が少ないばかりでなく、バスも何かと不便になることが多いので、スケジュールを組むときには、こうした列車やバスの接続時間などを、時刻表によって確かめることがたいせつです。
また、この北海道では、夏季期間(六~八月)の間は、列車やバスの運転時刻が変わります(夏ダイヤと呼ぼれている)から、出発前にもう一度、コースの時間を確かめることが必要になります。
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